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[ 大型本 ]
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40代から、もっときれい VOLUME.9 (9)
【主婦と生活社】
発売日: 2007-03-06
参考価格: 840 円(税込み)
販売価格: 840 円(税込み)
中古価格: 822円〜
( 通常3〜4日以内に発送 )
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カスタマー平均評価: 4.5
造顔マッサージ良かったです 他にDVD付きの造顔マッサージ本などが売れているようですが、
洗面台でマッサージしながら見るには、この本のように
大きいカラー写真付きで見開き出来る方が良いです。
数日もすればすっかり覚えてしまって、見なくても
マッサージできるようになりますし。
マッサージの効果もすぐに表れて、すっかり虜になりました。
(でも未だにコスパの良いマッサージクリームを模索中です)
他にも骨盤たたき体操など色々載っており、
まさに気になるお年頃にピッタリの一冊でした。
でも美容整形の広告が多くて・・ちょっとイヤでした。
この本の「美容整形に頼らずともキレイになれる」という
内容とは真逆のもののようでした。 一番良いかも! 別の本がほしかったのですが、どこのお店も売り切れで、こちらを購入しました。
目的の造顔マッサージのやり方が、大きな写真で解説されていて、とてもわかりやすかったです。
それも良かったのですが、一番興味のある造顔マッサージについての記載が、雑誌の特集らしく、効率よく端的に、見たいトコだけ掲載されていて、ぜんぜん興味のない田中センセイの哲学やら、主義主張やら、今度発売される化粧品の宣伝などがほとんど無くて、非常に良かったです。
実際造顔マッサージのレシピは15?6ページもあればすべて解説できるものでした。
骨盤体操などの記事もあって、お得感倍増でした。 『造顔マッサージ』はよかった!だけど... 田中宥久子さんの『造顔マッサージ』はさっそくトライしてみました。マッサージクリームの量をケチると肌に負担をかけるということなのでたっぷり塗って行いましたが、反対に手が滑って思うような効果が得られませんでした。一目瞭然に表れることはなかったです。留意点としてクリームの油分が控えめで固めのものがよいということなのですが、できれば市販されているものを数点紹介してあればよかったです。
『たるみSTOP特集』では、心とからだのたるみを解消するエクササイズがステップ毎に詳しく説明されていました。特に自分のからだがどんなふうにゆがんでいるかをチェックでき、タイプ別に改善する体操は体調が整い気持ちもポジティブになりました。ただ美容クリニックの宣伝が多く、日々のスキンケアには限界があるのかしら?と疑問も持ちました。
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[ コミック ]
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しゃにむにGO 26 (26)
・羅川 真里茂
【白泉社】
発売日: 2007-06-19
参考価格: 410 円(税込み)
販売価格: 410 円(税込み)
中古価格: 217円〜
( 通常24時間以内に発送 )
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・羅川 真里茂
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カスタマー平均評価: 5
心の決着 この巻は第3部(20巻?)に入ってから久々に満足できました!
20巻からはテニスの試合というよりも、各キャラの精神面が多く描かれていました。
この巻でもそれは変わらないけど、
ひなこの思い、留宇衣のテニス、駿のテニス・・などなど
やっとそれぞれキャラの心理に決着がついてきた感じです。
前巻での留宇衣ママとパパの話の続きも留宇衣ママ視点で描かれています。
前巻では描かれていなかったマリーの強さが巧みに描かれています。
クライマックスに向けてどんどん面白くなりそうです!
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[ コミック ]
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私たちは繁殖している 7 (7)
・内田 春菊
【ぶんか社】
発売日: 2007-06-14
参考価格: 1,050 円(税込み)
販売価格: 1,050 円(税込み)
中古価格: 円〜
( 通常24時間以内に発送 )
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・内田 春菊
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カスタマー平均評価: 2
何だかなあ… 結局、グチに始まり終わる感じの漫画になっちゃってます。もう、子供たちとユーヤ氏の日常だけでいいじゃないですか。読んでてため息が出ました。昔のわた繁は面白かったのに。
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[ 文庫 ]
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涼宮ハルヒの暴走
・谷川 流
【角川書店】
発売日: 2004-09-28
参考価格: 540 円(税込み)
販売価格: 540 円(税込み)
中古価格: 320円〜
( 通常24時間以内に発送 )
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・谷川 流 ・いとう のいぢ
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カスタマー平均評価: 4
やはり短編向きの作者だ ネタも展開もよく、安定した作品。難を言えば相変わらずの無駄な比喩とみくるの友人、鶴屋さんの無意味なキャラづけでしょうか。
一作目以外の長編は中篇、短編でおさめられる。もう少し文章を引き締めて、短編シリーズにした方がいいでしょう。 ハラハラドキドキで正直怖いケド楽しい 日常普通にありそうなコトが変な方向に進んでいくのは恐怖としか言いようがありません。
この「暴走」にはそんな話ばかりがはいっています。
今後が非常に楽しみになる一巻です。
どれも面白い。 「エンドレスエイト」は、一度は誰でも空想するような展開が面白く、この巻の中では一番よかった。最後の解決策もしっかり伏線が張られており、構成も見事だと思った。イベント事が多いのもよかったし、昆虫採集のくだりでは声を出して笑ってしまった。
「射手座の日」はなんとなく展開が読める話だった。作者はゲームを全然やらない人らしいのだが、作内に登場するゲームは非常にわかりやすく、また似たようなゲームをやったことがあるので入り込みやすかった。
「雪山症候群」は数学の雑学的な話が面白い。ただ最後のハルヒの納得の仕方にはちょっと疑問が残る。また、敵勢力がからんだ話として、今後のつながりに期待が持てる話であった。
今回は中編3つとも楽しめた。 事態は暴走し始めるのだろうか
角川スニーカー文庫刊・谷川流著・いとうのいぢイラストの
「涼宮ハルヒ」シリーズ第5巻にあたる『涼宮ハルヒの暴走』です。
短編2本と書き下ろし1本の構成ながら、
あいかわらずのSFモード全開で事態が様々に錯綜する読み応えに溢れています。
短編1.『エンドレスエイト』
第3作「退屈」の短編・孤島症候群に続く、8月の夏休み後半が舞台。
様々なイベントを満喫しつつ、彼らも気づかない内に繰り返される無限の2週間。
晴れて明日を迎えるために必要な、彼女のやり残したこととは?
「消失」に続けとばかりにSF要素の深みが冴えます。彼女の意外な一面もちらり。
短編2.「射手座の日」
第2作「溜息」に続く、11月下旬のお話です。
処女作「憂鬱」にてハルヒによる強制セクハラ敢行に屈した
コンピ研部長がSOS団相手に艦隊シミュレーションゲームで逆襲します。
沈黙の魔術師・長門有希がハイパーコンピュータと化し、
無表情のままややムキになった彼女の問答無用制裁には爆笑必至。
ゲームの戦い方にSOS団メンバーの性格がよく反映されており興味深いです。
書き下ろし「雪山症候群」
舞台は12月末の大晦日直前、衝撃の第4作「消失」の後日談。
皆で楽しく過ごした12月24日の鍋パーティーの席で
鶴屋さんに招かれた雪山別荘地での不可思議な事件を描いています。
数学の知識を用いた謎掛けや珍しくハルヒ自身も体験する謎めいた様相、
様々な憶測の中、真実は雪の中に塗れたまま物語は終焉します。
これまでとは切り口を変え、短編「ミステリックサイン」を彷彿させる
読者に回答を委ねたようなミステリアスSFです。
次巻への壮大なネタ振りなのか、偶発なのか。ゲレンデには笑顔の鶴屋さんがいるだけで・・・。
また、かつてはただの寄せ集めだったSOS団メンバーの成長と一体感を感じられる描写にもにんまり。 盛り沢山v 三篇からなる短篇集です。一話目、キョンが度々感じる既視感の正体は、『なんかやり残したことがあるかも』『夏休みを終わらせたくない』そんなハルヒの願望のせいだった。それは無意識に実行され、八月十七日から三十一日までの二週間が延々繰り返されたらしい。その回数、長門によると一万五千四百九十八回。またしても「なんとかして下さい」と頼まれるキョン。どうしろと?作中髪を結うシーンがあるんですが、カラーイラストもモノクロイラストも、結われていません(-"-;)がっくし余すところなく、夏休みを満喫するSOS団がうらやましい!二話目、文化祭が終了した後、復讐に燃える隣人が訪ねてきた。ハルヒに以前、最新のPCを強奪されたコンピュータ研がリベンジを申し込んできたのだ。快諾したハルヒだが、一番燃えているのは、長門だった!これはテレビアニメにもなっていますが、熱くなる長門さんが可愛いですv三話目、雪山で行われる密室殺人の劇。こちらがメインのはずなのだが、途中拉致されたかのように、なぞの洋館に迷いこむSOS団。見えない罠と戦った長門は発熱で倒れてしまう。長門不在で、この問題は解けるのか!?雪山で遭難する、というイベント付きwどんな状況でも、『どうにかなる』と、適応しちゃうハルヒに脱帽。盛り沢山でパワフルで、読んでて楽しかったですv
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[ 文庫 ]
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涼宮ハルヒの溜息
・谷川 流
【角川書店】
発売日: 2003-09
参考価格: 540 円(税込み)
販売価格: 540 円(税込み)
中古価格: 338円〜
( 通常24時間以内に発送 )
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・谷川 流 ・いとう のいぢ
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カスタマー平均評価: 3.5
迷いの2巻 他の方も書いていらっしゃるように、文章の間延びが目立ちます。1巻でもその傾向があったのですが、応募作である1作目は長期間あたためてきたストーリーを展開させているので短所が目立ちません。2巻(3巻以降も)は、1巻よりも間延びしています。
恐らく作者はシリーズ化までは考えていなかったためでしょう。模索の2巻といった感じです。
その作者の迷いを楽しむ、成長を見守るという楽しみ方もありますが。 う?んグダグダ 一巻はサクサク展開が進んでいったよう思え 二巻を読んでみると映画を作るとのこと
ほうほうここまでは順調ですなと思いながら読んでいると どんどん泥沼へと向かっていっている
ハルヒが朝比奈さんをいじめそれを見ていたキョンが心のうちを書いているのだがそれがなんともおんなじことを何回も繰り返しているような感じ
もうちょい変化を加えてほしかった 山場なし 特に盛り上がる部分がないままダラダラと進む感じがします。山場なしです。何がおこるのかなーとわくわくしながら読みましたが、特に何かがどうなるわけでもなく。起承転結がありません。そして朝比奈がこの巻ではだんだんうざくなってきます。「ふにゅう…」にはさすがにマジでこの女張った押してやろうかと思いました。この手のキャラが萌え?な人には面白いのでしょうが、正直好きになれません。女キャラが全員美少女ってのも引っ掛かります。いっそ古泉も女にしたほうが逆に清々しい気も。 スリリングな隠れた名作 シリーズ中では現在のところ必ずしも高く評価されていないが、
実はきわめて面白い作品である。
その理由はハルヒにおいてはライブ事件による心境変化以前、
他のSOS団メンバーにとっては消失以後(「分裂」でのキョンの言葉では
クリスマス以後)に一変する人間関係以前の話であり、お互いに対立し
ぶつかりあっているからである。
すなわち、最強の切り札の長門は傍観、古泉とみくるは対立し、
ハルヒは傍若無人にしてセカイの危機を意図せずに進行させる。
ここまでの危機は他になく、スリルという意味では全シリーズ屈指である。
キョンが最後に下した決断とオチもなかなか見事であろう。 憂鬱の補完的な作品 そんなに悪くはないと自分は思えました。ただやはり、グダグダな展開な感は否めないです。そこが妙にリアルだったりするんですが。素人ばかりの映画撮影なんてこんなものなのかな、と。
ハルヒの性格と能力が映画撮影というもので強調されてますね。自分勝手でいて、自分の願望が世界に反映される。……考えてみれば恐ろしい(笑)。
キョンもうだうだ言ってますが、なんだかんだで付き合ってます。そんな彼がついカッとなりそのあとのアレコレ……のくだりはよかったですね。キョンの言い訳がちょっと可愛らしく思えました。ハルヒもなかなかかわいかった。
また、映画撮影で谷口に言われたことで色々と考えるキョンは、十五(もう十六かもしれないけど)歳にしては大人な感じを受けました。なんだかんだでお人好しなだけかもしれないですが。
綺麗ゴトではありますが、どんなにクダラナイことでもそれに一生懸命であれば、それを部外者が馬鹿にしてはならないんです。と、自分は思いました。
他の巻に比べて評価は低いですが、後に続かないとも言えない話なので、手にとって読んでほしい作品です。
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[ 文庫 ]
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涼宮ハルヒの憤慨
・谷川 流
【角川書店】
発売日: 2006-04-28
参考価格: 540 円(税込み)
販売価格: 540 円(税込み)
中古価格: 195円〜
( 通常24時間以内に発送 )
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・谷川 流 ・いとう のいぢ
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カスタマー平均評価: 4.5
傑作! 「編集長★一直線!」はSOS団のメンバーがそれぞれ文芸部の会誌に載せる小説を執筆するのだが、長門、みくる、キョンの作った小説は実際に作中内作品として登場。これが意外に面白い。また過去のシリーズで伏線を張ってあったキョンの中学時代の恋愛話も登場。
生徒会長の意外な正体も注目。おそらく今後もからんでくるだろう。
「ワンダリング・シャドウ」はSOS団に相談事を持ち込まれるという珍しいパターンの話。
クラスメイトの阪中が、犬の散歩中に起きる奇妙な出来事について調査を依頼するのだが、タネが明かされるとちょっと拍子抜けしてしまった。 一気に読みきってしまった♪ 「涼宮ハルヒ」シリーズの”源流”の最新巻です!!
小説は苦手だ!という人こそ是非読んで下さい!!高確率ではまります!!
活字が睡眠薬な私が2ヶ月足らずで8冊全て読破してしまったんですから!!
絶対に買って損は無い!!!です☆ 季節はめぐり、かつて憂鬱だった時間へ
角川スニーカー文庫刊・谷川流著・いとうのいぢイラストの
「涼宮ハルヒ」シリーズ第8巻にあたる『涼宮ハルヒの憤慨』です。
時間軸は第1作「涼宮ハルヒの憂鬱」の4月から約1年経過した翌年3月中心。
連続連載された物語2本構成です。出会いからの約1年間を思い出しながら語る描写が多く、
明らかな時間経過と彼らの成長ぶりがみてとれる充実と安心感に満ちています。
「編集長★一直線」
文芸部の部室を無断借用しているSOS団の体裁をつつく、小説媒体ならではのお話です。
機関誌発行のため、様々なテーマに沿って小話的なテキストが随時挿入され、1粒で何回も楽しめます。
またも古泉の仕掛けた罠や外部を巻き込み、彼女の望んだ展開に振り回される様が微笑ましいですね。
信頼関係の強さと、互いが気になる微妙な二人の距離感もちらりと窺える小技が効いています。
アニメ版OPの1カットにも登場した彼女の命名理由を知ることも・・・?
「ワンダリング・シャドウ」
クラスメイトの愛犬の体調不良から始まる奇妙な事件を描いています。
以前の短編「ミステリックサイン」「雪山症候群」を彷彿させる事件の真相の揺らぎが主題です。
はっきりと何がそうさせたのか?と解明されない疑心暗鬼に考えさせられます。
キョンを中心に展開される憶測、「意思」の介入とその存在定義への波紋など、
模範解答提示が次巻への予告編を匂わせているように感じられます。
もう1年彼女との時間を切望したり、初めて冗談らしき反応をする彼女や、
ハルヒの心理を読み切った彼の考えなど、
今までの積み重ねた歳月の大きさも内包している充実ぶりもナイス。 No.1ライトノベル 一気にハマってしましました。
いとうのいぢさんのイラストも良いし、ペース良く読むかとができる作品です。
三人娘も可愛いし、キョンも面白いキャラクターをしています。
ハルヒの今後の活躍が楽しみで仕方が無いです。
買ってみる価値はあると思いますよ。 ただしい青春小説 もともと人気シリーズだったのが、アニメ化をきっかけに大ブレイク。はちゃめちゃな青春群像と本格的なSFの融合が斬新でたのしい、第八巻です。
前作が、いままでの話を踏まえた二重三重のタイムパラドックスをあつかう、SF要素の強い内容で、アホのおれには難しかったのですが(笑)今回は学園ものに比重が置かれていて、すらすら読めました。
ハルヒはぶっとんだキャラクタですが、彼女の「なにがしたいのかよくわかんないけど、とにかくすっごいたのしいことを、なにかしたいの!」という行動原理は、じつはきわめて普遍的な、正統派の、青春の衝動です。だから多くの読者を獲得したのでしょう。
それにしても、長門はかわいいなあ。(この表紙の女の子です) だんだん人間味もでてきました。
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[ 新書 ]
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リクルートのDNA―起業家精神とは何か
・江副 浩正
【角川書店】
発売日: 2007-03
参考価格: 720 円(税込み)
販売価格: 720 円(税込み)
中古価格: 420円〜
( 通常24時間以内に発送 )
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・江副 浩正
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カスタマー平均評価: 4
広く浅く事実が整理されていて分かりやすいです ・非常に簡潔に、”江副さんから見た事実”が淡々と語られていて
1日で読むことができ、これまで雑誌やその他の本で読んでいた知識が
整理された感じでした。
・リクルートの友人と話した感じで、今もリクルートは利益額や利益率は
素晴らしいが世の中を変えてしまうようなサービスが生み出されていない
一つの要因として、人事制度や報酬や職場環境などが”普通の会社化”
しているのが上げられると思います。
・分かりやすい例を挙げれば、今のリクルートの給与は
普通の大企業並で全然高くないのです。
というか普通の会社化を思考しているようで給与を大企業と比較して
”並”にしようと設計しているようです。(あれだけ利益を生み出していながら)
?それに比べて江副さんが新卒をはじめて採用された時のエピソード、
(勿論その頃を単純比較は出来ませんが)
「どの一流企業よりも初任給を30%高くした」
・それ以外にも多々例があり、江副さんはリクルートを卒業できるように
社員に自社株を持つよう推奨し、年率20%であげ続けた。
(今は数%もあがらないようですね。)
・分かりやすい例を挙げましたが一時が万事そのようなことで、
そのような普通の会社に成りはててしまうと
”生き馬の目を抜くような人材”が入ってくることも、
”世の中を熱くする新サービス”を期待することもできないのだろう、
ということがよく分かった。
・少々寂しい気がしますが、リクルートが元気だった頃はこうだったんだな、
という過去の話として勉強になりました。 社員の力を引き出すことを最大限重視した姿勢がその真髄か リクルート事件で国会に喚問された江副さんを子供の頃、テレビで見た。その姿は小柄で頼りなさそうな初老の男性という印象で、とても一代で大企業を創りあげた人物とは思えないほどの存在感のなさだった。
この本には、リクルート成功の理由がいくつも述べられている。例えば、「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」という社訓。PC(プロフィットセンター)制という、会社のなかに会社を作って、PC長が経営者として権限を与えること。「じっくりT会議」という4半期ごとの泊りがけでの取締役の会議。社長も社員もニックネームで呼び合う社風など。
また、心に刺さる言葉も出てくる。「ネットワークで仕事をする」、「人は仕事を通じて学ぶ」、「脅威と思われる事態のなかに隠された発展の機会がある」など。
だが読んでいて、何か物足りなさを感じた。本田宗一郎、松下幸之助、中内功、あるいは孫正義といった強烈すぎるほどの個性を持った起業家たちの凄まじい生き様と比べると、かなりあっさりしている。創業者本人というより、どこか冷めた評論家のように会社と自らの歩みを振り返る。
なぜここまで冷めた感じがするのか。何かまだ書いていないことでもあるのかとも思った。だが、読後しばらくして、そうではなく、この「冷めた感覚」こそが、多くの人材を輩出した理由ではないかと思った。強烈な個性と才能を持つ起業家の下では、必ずしも起業家は育ちにくいのかもしれない。自らを「凡庸な人間」と呼び、自らは必ずしも前面に出ず、社員の力を引き出すことを最大限重視した姿勢こそ、リクルートのDNAを生み出したのではないかと。そう感じたとき、子供の頃にテレビで見た、透明な存在感の江副「被告」の姿と、この本の「冷めた感じ」が自分のなかで重なった。 希代の天才 この本を読むと、江副氏が希代の天才であることがよくわかる。
リクルート事件は、今となってはその違法性にも疑問が残る。
検察による国策捜査の犠牲になっていなければ・・・才能をつぶしたツケは大きい。
リクルートという物語 メーカーでない、サービス産業での数少ない
日本で成功したベンチャー企業、リクルート。
その歴史物語が綴られています。
読むとワクワクする勇気の出る物語です。 私なりの読み方ですが この書籍は、読みやすい文面と表現になっていると感じました。ですが、同時に「行間を考えるチカラや経験、もしくは何か仮説を持ってから読まないと、違う視点が見えてこない」という難しさを感じました。
例えば「政治家に近づきすぎるのは禁物」という表現。新規事業に関わる多くの方は、時代ニーズや法規制の”変化”に着目してシナリオを考え、ステークホルダーと関係性をつくりながら現実化に奮闘されていますよね。その渦中にある方なら、何がどこまで禁物なのか、じわーっと思いにふけることと思います。その延長上で、某新聞社でのセミナー後記なども既存勢力との対抗の現実の縮図でしょうし。
一方で「早すぎた新規事業の立ちあげ」では、言葉足らず/誤解もあったかな、と。4年ちょっとで撤退したと記載ある事業でも、実際は10年は続けてました。それは、文中にもあるまさに社会ニーズ、利用企業さんやコンシューマなど世の中が、もうちょっと続けて」と要請していたという事実があったからです。その意義を現場が感じ、数字も作りながら行動している行動力と情熱こそがDNAだと、読者の方には理解していただければ、と思います。たとえその事業が脚光を浴び切れずに、消えていくことが判っていても、ぎりぎりまで手を抜かないDNAというか。
加えて、新規事業の悲哀もふくめて、「健全なる赤字」を経営者として判断し、実施させていく。これも、一つの経営リテラシーであり、背負うモノなんだと、私は読みながら昔の在籍時代を振り返りました。
いい本だと思いますよ。事件ふくめて激動の時代を、かもめと共に生きてきた人には特に。
三枝匡さん執筆の書籍を読んでからだと、相乗効果あるかも知れませんね。
でも、どうやったら、こういうDNAの人たちを、これからも大量生産できるんでしょうね。
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[ ムック ]
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月刊川村ゆきえ 3 (3)
【新潮社】
発売日: 2007-06
参考価格: 1,575 円(税込み)
販売価格: 1,575 円(税込み)
中古価格: 1,100円〜
( 通常24時間以内に発送 )
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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涼宮ハルヒの陰謀
・谷川 流 ・いとう のいぢ
【角川書店】
発売日: 2005-08-31
参考価格: 630 円(税込み)
販売価格: 630 円(税込み)
中古価格: 380円〜
( 通常24時間以内に発送 )
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・谷川 流 ・いとう のいぢ
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カスタマー平均評価: 4
冒頭で… 〈涼宮ハルヒがおとなしい。/憂鬱そうでも溜息を漏らすわけでも、実を言うと退屈そうにも見えないのだが、…〉
まずは、この冒頭を読んでニヤリ。最初から小技が効いてます。
時は2月某日、キョンのもとに8日後の未来から朝比奈さんが訪れる、というのが今回の話。
新キャラも登場し、かなり緊迫した展開も織り込まれています。
また、サバサバ先輩・鶴屋さんも陰に陽にと大活躍、今後の物語の鍵を握っていそうです。
タイトルの「陰謀」についてはカンのいい人ならすぐわかるはず。
2月といえば“アレ”ですよね。
今回のハルヒはあまり本筋に関わらない分、そっちで秘かに「陰謀」をめぐらせている、というわけです。
いつか「陰謀」に対して“お返し”する話があるのでしょうか? これは長編ではない 単なる小ネタのつぎはぎ。1巻との時間旅行、未来と過去の因果の説明の矛盾はもう隠すべくもない。
一応「8日後の自分の意図は?」という謎を最初に出して読者を引っ張っているが、
個々のミッションはあってもなくても同じ。ページ稼ぎの観が否めない。
クライマックスはそれなりに読めるが。
それにしてもキョン(つまり作者)はあまりに古泉に冷たくないか。
ここまで来ると単なるキャラクタ小説である。
角川は量産を強いることなく、もっとじっくり育てた方がよいのでは。 急展開 今回は「消失」の時と同じくテンポよく展開が進み、みくるがなぜ8日後から送られてきたのか?という謎が最後まで興味をひっぱってくれる秀作。何気に長門がみくるを部室から引き剥がすところも良かった。
新しいキャラが登場し、今後の展開の行く末を少し暗示してくれているのだが、さてどうなるのだろう・・・。
それと長門がだいぶキャラが変わった(というかだんだんと人間らしくなってきてる)のには驚いた。これはこれでいいのだろうか。最後の宝捜しのオチはなるほど!と思わずうなってしまった。 比喩がいいなぁv 久々の長編ですが、ちと中だるみを感じます。今回はみくるちゃんとキョンの二人を中心に物語が進展していきますが、SOS団の団結が深まっていきますvやはり長門さん、いいなぁv毎度のことながら、キョンの比喩表現が面白いv妹の口の軽さを『孫を前にした婆さんの財布の紐よりもユルユル』とw要所要所にくるメッセージがいいですねv『未来のことを考えて思い悩んでいてもしかたがない。未来における自分の責任は現在の自分が負うべきだ。そんときはせいぜい過去の自分を呪ってやるさ。で、今の俺は未来の自分から呪われないよう最善を尽すのみだ。考えているヒマはない。 ただ動くのみだ。』考え過ぎて動けなくなる私には、パンチの効いた独白でした。『望みは叶いますよ。その目的意識と、それを目指したときの思いを忘れない限り。』 『消失』をなぞる、かくも小さき陰謀劇
角川スニーカー文庫刊・谷川流著・いとうのいぢイラストの
「涼宮ハルヒ」シリーズ第7巻にあたる『涼宮ハルヒの陰謀』です。
衝撃の第4作「消失」の正統続編ともいえる430ページの長編が織り成す、またも巧妙なSF大作に感服。
第5?6作の短編シリーズが端々で重要な橋渡しをしている作者のシリーズ構成力にも驚きです。
8日後の未来から来た彼女は多くを知らず、またも未来のピースをはめるべき錯綜劇が我々を誘います。
しかし「消失」と異なるのは
現在のために過去を多数の並列世界から多重ループ修正するのではなく、
8日間の内に、未来のため現在を随時自主構築していかなければならないという点です。
しかも彼女をここへ飛ばしたのは8日後の主人公・キョン自身。一体これはどういうことなのか?
新たな組織の介入、影で大活躍する鶴屋さんの正体、「朝比奈みくる」の存在位置など
いまだパズルボード全体は見通せず、謎と疑念と真実のピースの一部が
目の前をちらつく展開にやや苛立ちさえ感じてしまいます。
ちなみに時間軸は第6作「暴走」の短編・朝比奈みくるの憂鬱を跨いだ年明け2月中心。
今回ハルヒはまたもサブキャラの位置づけ・・・かと思いきや意外な形で最後を締めくくり。
イベント前に彼女が珍しくブルーになるのも頷ける微笑ましいラストですね。
自然に、感情のままに、ますます強まるSOS団メンバーの結束力にこちらも熱くさせられます。
また、「涼宮ハルヒの陰謀」の書籍そのものの内容が最後と最初を無限ループしていますので、
虚構が現実に入り混じった逆メタフィクションのような面白さにも溢れています。
行けども行けども我々を深みにのめり込ませる涼宮ハルヒシリーズに感服。お見事です。
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[ 文庫 ]
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涼宮ハルヒの退屈
・谷川 流
【角川書店】
発売日: 2003-12
参考価格: 540 円(税込み)
販売価格: 540 円(税込み)
中古価格: 200円〜
( 通常24時間以内に発送 )
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・谷川 流 ・いとう のいぢ
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カスタマー平均評価: 4.5
作者は短編の方がむいているかも 本作におさめられている中で秀逸なのが「ミステリックサイン」。
登場人物中最もアクティブなハルヒが実は狂言回しであるという一作目のエキスを見事に表現している。
ほとんどの話がアニメ化されてます… アニメの話がほとんどです。ストーリーをアニメで知ってるので面白さが半減以下になります。ですのでアニメを観た人は「消失」から読むといいかも知れません。「憂鬱」から順番に読んでいくのもいいですが。
アニメ化されてない話は「笹の葉ラプソディ」でしょうか。この話は結構好きです。
意外に難しい単語が出て来ます。キョンの語彙力は侮れませんね。 短編の評価は色々。 表題作「涼宮ハルヒの退屈」は長門の能力の出たらめっぷりが面白く、実際に起き得ない強引な展開には笑うしかない。ハルヒらしさもよく出てるし面白かった。
「笹の葉ラプソディ」は1巻で紹介されたハルヒの過去のエピソードにまつわる話なのだが、それがこう絡むか!と感心させられた。しかもこのエピソードは後のシリーズにも重要な関わりを持っている。
まぁ面白さも十分あると思う。
「ミステリックサイン」はSOS団に相談者が訪れるという珍しい展開のエピソードなのだが、本作の中で印象が一番薄かった。事件の解決手段があっけなさ過ぎというか。エンブレムは公式サイトで確認してなるほど、とうなってしまったが。
「孤島症候群」はついに推理ミステリーか!と大いに期待して読むとあてがはずれる。せっかくなのだから金田一ばりのものにしてくれたらよかったのだが、事件の解決が淡白で正直がっかりさせられた。
25年後か16年後に叶う時差の激しい願い事に願う事 四つの短編からなるオムニバス形式の今作は、
キャラクタ設定、世界設定をより深く知るのに一役買っています。
「笹の葉ラプソディ」「ミステリックサイン」ではハルヒとキョンの意外な接点が描かれ、
またもキョンの無自覚な「トリガー(SOS団たらしめる)」っぷりが披露されます。
「孤島症候群」では古泉の知り合いの招待で、孤島の館を舞台にSOS団初の夏合宿が展開されます。
孤島の館、この美味しいシチュエーションを前に展開するハルヒの願望連想は、
ミステリと言えば孤島、館、探偵、当然のように事件と展開して行き、事件の結末として望むのは………。
このエピソードでは、常々古泉がハルヒを評していた「ああ見えて常識のある人」という言葉が
主人公のキョンにも認識されます。それどころかハルヒの常識者性を擁護する姿勢を見せます。
何だかんだ普段文句言ってる割に見ているところは見ている、そんな微笑ましさを垣間見た思いです。
関係無い話ですが、私は普段あまりミステリを読まない人間なので、
作中のミステリ常識語?「クローズドサークル」という言葉を初めて知りました。
そしてやはり「探偵がいなければ事件は起こらない」これは定説のようですね。 「憂鬱」が「溜息」に変わるまでは『退屈』を全力回避
角川スニーカー文庫刊・谷川流著・いとうのいぢイラストの
「涼宮ハルヒ」シリーズ第3巻にあたる『涼宮ハルヒの溜息』です。
時間軸は第1巻の春と第2巻の秋を繋ぐ夏の季節が舞台。
短編3本と書き下ろし1本の4部構成になっており読みやすさも向上。
未だ全貌不明の「涼宮ハルヒ」が思い描く非日常が具現化されるのを抑えつつ、
青き神人が暴走しないよう奮闘配慮する様を描いています。
平たく言えば彼女の「退屈」を阻止せんとするエピソードが中心。
その内部事情を知っている読者はどんな回避不能な選択肢をハルヒが選ぶのか、
わくわくしながら読み進められます。レビュータイトルに記載したように、
作品名称からも作者のシリーズ構成の計算高さが伺えます。
短編1「涼宮ハルヒの退屈」
今度は草野球大会に参加してSOS団の名を轟かせんと意気込むハルヒ。
野球実況中心ながら、鶴屋さん、キョンの妹も参戦して
凸凹メンバーの織り成すスったもんだの面白さが堪りません。
退屈は彼女の不機嫌となり、世界の崩壊のカウントダウン確定と危惧した彼は
長門にイカサマ作戦を敢行させます。草野球っていつから本塁打大会になったのでしょうか?(爆笑)
短編2「笹の葉ラプソディ」
七夕の空に想いを馳せるハルヒ。みくるに連れられ、出逢うは問題の「三年前」の彼女。
第1作「涼宮ハルヒの憂鬱」で誰もが違和感を感じなかったであろう、
いくつかの真実のピースがカチリとはまる展開は驚愕必至。
まさかそういうネタ仕込みがあろうとは・・・。今後の展開を期待させるSF度全開・衝撃度の高さが見事です。
短編3,4「ミステリックサイン」「孤島症候群」
今度は長門と古泉が主役。やっぱり彼女の「退屈」を全力回避。
行方不明者の探索に仕掛けられた罠、脱出不可能の孤島で起こる密室殺人事件の真相。
ハルヒのためにハルヒがいてこそ成立するSF要素も加味した良作2本です。
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